NEWS

NEWS

RAZOサポートの津川信次選手が2021年全日本ジムカーナ第1戦JG1クラスで優勝[3/28]

クラス区分変更後の初レースを制し優勝!

2021年全日本ジムカーナ選手権 第1戦が、ツインリンクもてぎの南コースで開催されました。
入場者全員の検温、観客のパドック立ち入り禁止、関係者の全員登録制等の対策を施しての開催となりました。

RAZO
がサポートする津川信次選手が参戦し、ナンバー付き4WDクラスとナンバーなし4WDが統合されたJG1クラスで優勝しました。

ツインリンクもてぎ南コースの難しさ

このツインリンクもてぎの南コースは、パイロンジムカーナ場としては唯一無二の広さを誇り、ある意味特別な争いが繰り広げられます。
今回のコース設定も、その広さを生かした4速も使うというハイスピードコースではありますが、決してハイパワー車有利という訳ではありません。直線といえるのはスタート直後のみと言ってもよく、あとは2速や3速のハーフスロットルでのコーナリングが続きます。パイロンで作られたコースのためそんなコーナリングでも、レコードラインは自分で作らなければなりません。
小排気量車と大排気量車のタイム差は小さく、テクニック勝負になっています。逆にタイムを出し切れていないドライバーも多く、全日本に参加する百戦錬磨ジムカニアンといえども、攻略に苦労してことがうかがえます。

改造範囲の違うナンバー付き車両とナンバーなし車両が同じクラスに

勝負の行方を左右するもうひとつの事案として、今年の全日本ジムカーナはクラス区分が大きく変更されています。
全日本ジムカーナは排気量や駆動方式、改造範囲等で細かくクラス区分されています。そんな中で一番大きい変更点は、ナンバー付きとナンバーなし車両が同じクラス区分で戦うクラスが設けられたことです。
4輪駆動と後輪駆動に区分されていたナンバー付きの最大排気量のクラスが、それぞれナンバーなし車両の4輪駆動車と2輪駆動車クラスに統合されたのです。
改造範囲は、それぞれJAFによって制限されていますが、ナンバーなし車両は明らかに改造可能範囲が広い訳で、公認格式の競技としては、ナンバー付きとなしが一緒に戦うのは異例といってもいても良いかもしれません。
RAZOがサポートする津川選手のエボ10はナンバー付き車両ですが、今年のルールで考えると、ナンバーを切ってより大きな改造を施しても同じクラスでの出走となる訳ですが、津川選手を含め昨年までナンバー付きクラスで戦ってきた上位3台は、不利を承知で今年もナンバー付きのままで戦いに挑みます。

0.07秒差で勝利

今回の第1戦の舞台となるもてぎ南コースは、その広さとややバンピーな路面から、他のジムカーナコースとは一線を画すコースといえます。
津川選手も今回は金曜日から現地入りして、本番に備えます。全日本の場合、練習本数は少なく、金曜日4本、土曜日2本の走行になります。

そんな中ラッキーともいえるトラブルに見舞われます。金曜日の4本目の走行時にフロントドライブシャフトが破損しました。ドライブシャフトはこの大会後に新品交換の予定でしたが、少し早く破損してしまいました。ただ、この3日間の中で破損するとすれば、ベストのタイミングだったとも言えます。

ですが、金曜日、土曜日のタイムはライバルに1歩及びませんでした。ただ、津川選手は前半の高速区間の速さは自分に分があると、秘かな手ごたえを得ていました。

決勝の日曜日は午後から雨の予報となり、1本目の走行が非常に重要になることが誰もが感じていました。通常であれば、2本走って速い方のタイムで争われるジムカーナですが、今日は1本目勝負となることが予測されます。そして、今回津川選手には、強い味方がありました。先週発売になったばかりのDUNLOPのニュータイヤβ10です。前の2日間の練習で、従来のタイヤと比較してニュータイヤのβ10の実力を確信していました。
練習走行の結果から、事実上の優勝争いは菱井選手、西原選手と津川選手の3名に絞られていました。出走順は、菱井選手、津川選手、西原選手の順。
予想通り、菱井選手がTOPタイムを出し、そのタイムが破られないまま津川選手の出走となりました。結果は0.07秒上回り、津川選手がTOPタイムをマークします。
その次が最終ゼッケンの西原選手の走行です。中間タイムはやや津川選手に遅れましたが、その差は予測より少ない状況でした。しかし、最後のパイロンで回り過ぎてやや失速し津川選手より0.9秒遅れとなり、津川選手の優勝となりました。津川選手は言っていました。中間までは自分が速いことはわかっていたので、最後のパイロンはマージンを取って走った。ただ、菱井選手との差の0,07秒差は想定より小さくて少し焦ったと。
最後のパイロンの回りは、津川選手達が走る頃にはタイヤカスで真っ黒になっています。そのカスの付き具合でグリップレベルが変化するので、不確定要素が大きくなっているのです。

最終結果は、2位との差は0.07秒差という接戦でしたが、金曜日からの結果を元に、その勝利を完璧に勝ち取ったと印象づける1日でした。
津川選手はこうも言っていました。
「 0.07秒差は運です。」
確かに運もあったかもしれませんが、運を勝ち取る要因がそこにあったと思います。予報通りウェット路面となった2本目も、津川選手はベストタイムを記録したため、完全勝利となりました。

津川選手のfacebook

津川選手のfacebookにて、詳細なレースのレポートや自己分析等が投稿されています。ぜひチェックしてみてください。
https://www.facebook.com/shinji.tsugawa

RÄZO updateFEATUTE

一覧